ケナコルA注射療法/にしやま由美東京銀座クリニック(東京銀座2丁目)
ケナコルト注射療法
ケナコルトAには、
1.ケナコルト−A筋注用関節腔内用水懸注40mg
2.ケナコルト−A皮内用関節腔内用水懸注50mg
の2種類があります。
ケナコルトAの成分は、副腎皮質ステロイド「トリアムシノロンアセトニド」と呼ばれるものです。
ケロイドや肥厚性瘢痕に用いるのは皮内用のケナコルトAで、キシロカインE入り局所麻酔剤に混ぜて局所注射を行います。
顔のケロイド 好発部位は、主に左右の頬下のアゴ部分と耳垂・耳介。
頬下の顎部分は、ニキビや毛庖炎、
手術痕が原因で体質により
赤く盛り上がってくることが多いのです。
患 者様の中には、
この部分のにきびがなかなか治らないと
言って来院される方も見えます。
下顎部分のケロイドは、
化粧をしてもなかなか隠すことが難しく、
時と して引きつり感や痛み、痒みなどの
症状を伴います。
治療は、
トラニラスト・漢方薬の内服
ステロイド外用薬
時々のステロイド注射
です。
治療のゴールは、
ケロイドの平坦化および白色化
ですが、人によっては長期の治療となることがあります。
ステロド注射は頻回に打つものではありませんが、
確実にケロイド内に注入しないと効果が上がりません。
また、ケロイドがすごく硬いと注射液が
入るときに一瞬痛みがあるのが難点です。
この痛みはケロイドが軟化するとかなり軽減ざれます。
耳 垂・耳介は、ピアスによるものが
一番多い傾向にあります。
ケロイドの状態が少し落ち着いており
白色化しかけている場合には、
すぐに形成外科手術で取り除き ます。
しかしケロイドの赤みが強くパーンと張って
固い場合には、ステロイド注射と
トラニラスト・漢方薬の内服、
ステロイド外用薬を約1~2ヶ月間行った後 に
形成外科手術でケロイドを摘出します。
いずれも手術後は、
同様に内服薬処方とテーピングを
6ヶ月~1年ぐらい必要になります。
体質によっては、
手術をし ても再発してしまうことも
ありますのでご留意下さい。
(ケロイド 肥厚性瘢痕 ピアスによる 耳介ケロイド 耳垂ケロイド)
※この治療は公的保険の適応となります。